オフショア・ソフトウェア開発
2016-06-13
オフショア・ソフトウェア開発

今まですべてのソフトウェア開発を自社内で行ってきました。しかしコスト面で益々ソフトウェアの開発が難しくなる今、オフショアでのソフトウェア開発のオプションを考えて、実際に業務に関係ない小さなプロジェクトをオフショアの開発会社(インドに会社はあります)に委託してみることにしました。

プロジェクトは簡単な iPhone App を作って、それに機能を加えて製品にしようというものです。最初に作ったのが、iPhone で写真を撮ると言うソフトウェアでした。これにかかった費用は $85 という価格。納品はソースコードで行われました。これに関してはほとんど問題なく開発は1日で完成しました。

その後に撮影した写真をクロップ、ブライトネスの変換、コントラストの変換などを加えてみました。これには $85 だったと思います。でも完成したものは非常に使いづらいもので、追加の費用はなかったのですが、完成までに随分時間がかかりました。その次に行ったのが、写真をメールするという機能ですが、これがまたクロップとの相性があわない問題が生まれてきました。

なんやかんやでもう3ヶ月もやっているのですが、完成した商品にはならないと思います。その原因は私にあると思います。オフショア開発をする場合、何を作りたいというだけではいけないのです。完全な仕様書をつくり、それに 100% 合わせて作らせる必要があります。そして、納品物は丹念にテストをしなければいけません。コスト的には今の時点で $500 ほどしか使っていません。これは多分自社で開発する 1/10 ~ 1/15 の費用だと思います。

そのままで売れる商品をオフショアで完成させることは非常に難しいと思います。多分オフショアは、パーツのコーディングに使うのが良いのかもしれません。私のように開発者の常識に任せたいタイプの人間としては非常に難しいことだと判断しました。