アメリカと日本の安全基準の違い
2023-02-27
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内倉憲一
Pacific Software Publishing, Inc.
ken.uchikura@pspinc.com
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今日はアメリカと日本の安全基準に根本的な違いがあることをお話しましょう。
結論から話しますね。
日本の安全基準は、事故が起こらない、問題が起こらないというための基準です。
それにたいしてアメリカの安全基準は、事故・問題は起こるも、だからそれが発生した時にすみやかに対応することが目的で定められています。
この違いが、いろいろな面で出てきます。例えば、自動車の安全基準は、事故を避けるものではなく、事故が起こった時に乗客をどこまで守れるかということをアメリカでは重視しています。ですからエアバッグ、バンパー、シートベルトなどの規格が大切になります。また、日本からテキサスに輸出が予定されている新幹線の車両には、非常口が設置されます。そういえば日本の新幹線には非常口はありませんよね。旅客機は米国の規格で準備されているので、非常口がありますよね。
事故・問題が起こらないために準備をする日本、それが品質の高さにつながるのだと思います。アメリカでは問題対応の良さ、カスタマーサービスは重要なのです。アメリカでは当たり前に行われる返品もこのサービスの一部なのです。
アメリカの会社や商品に品質を求めるのは無理、でも本当は良い対応でそれをアメリカでは補っています。少しはアメリカの事情をおわかりいただけましたでしょうか。
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