米国でライトレイルが成功するためには
2025-09-29
米国でライトレイルが成功するた...

ワシントン州では、ライトレールを利用する可能性のある地域に住む人たちが、自動車のライセンスを更新する際に特別な税金を支払い、その資金でライトレールの建設が進められています。つまり、車を運転している人たちの税金でライトレールが作られているのです。
 
それ自体は理解できますが、アメリカでライトレールを本当に成功させるためには、駅周辺に十分な無料駐車場を整備する必要があります。日本のように街自体が鉄道駅を中心に発展しているわけではないため、多くの人は車で駅まで行き、そこからライトレールに乗って目的地へ向かい、最後は徒歩で出勤する形になります。要するに、駐車場がなければライトレールは利用されにくいのです。
 
実際、大きな駅には「パーク・アンド・ライド」と呼ばれる駐車場が用意されていますが、それで本当に十分なのでしょうか。現在は無料で提供されていますが、いずれ有料化される可能性も高いと思います。
 
そもそも日本のように「鉄道と駅が先にあり、その周囲に街が発展する」という構造ではなく、既存の街に後からライトレールを設置しているため、どうしても無理があります。正直、鉄道どころかライトレールすら見たことのない政治家が計画しているのですから、課題が多いのは当然でしょう。
 
 





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