経営者にとってチャレンジは燃料のようなものです。会社が順調で、トラブルもなく、お客様からの要望や苦情もない。全てがうまく回っているとき、経営者は安心するどころか、むしろ強い不安を感じるものです。なぜなら「うまくいっている状態」というのは永遠には続かないことを知っているからです。どんなに安定しているように見える会社でも、必ず環境の変化や市場の動きによって、どこかで壁にぶつかります。そのときに初めて再びチャレンジが始まるのです。

 

しかし、本当に優れた経営者は、その“壁”が来るのを待ちません。うまくいっているときこそ自ら変化を起こし、新しい挑戦を仕掛けるのです。例えば、新しい技術への投資、新規市場への進出、あるいは社内体制の再構築など。これらは一見リスクに見えますが、実は会社を次のステージへ導く原動力になります。挑戦がある限り、組織は進化を続け、社員も成長します。

 

経営とは問題を解決するだけではなく、次の課題を見つけ、挑み続けること。その繰り返しが、企業の生命力を育てるのです。と私は考えています。