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エレベーターピッチとは?あなたの会社の魅力を30秒で伝える方法
皆さんは「エレベーターピッチ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、エレベーターに乗っているわずかな時間、30秒から1分程度で、自分のビジネスやアイデアを簡潔に、そして魅力的に伝えるためのプレゼンテーションのことです。
この言葉の由来は、もしあなたが投資家や経営者、あるいは新しい顧客となり得る人とエレベーターで偶然出会ったとき、その短い時間で自分のビジネスを説明できるか、という発想から生まれました。つまり、短い時間でいかに印象に残る話ができるかが勝負なのです。
現代のビジネス環境では、誰もが忙しく、長い説明を聞く時間はありません。だからこそ、短く、明確で、記憶に残るメッセージを持つことはとても大切です。たとえどんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、相手の興味を引くことができなければ、その価値は伝わりません。エレベーターピッチは、そうした最初の「きっかけ」を作るための言葉なのです。
では、実際にエレベーターピッチを作るとどうなるでしょうか。たとえばPSPINCの場合は次のようになります。
「私たちPSPINCは、アメリカで日本企業や中小企業のために、英語と日本語の両方で使えるウェブホスティングやビジネス用ソフトウェアを開発・提供しています。専門的な知識がなくても、誰でも簡単にウェブサイトを作成・運用できる環境を提供し、ITをもっと身近にすることが私たちの使命です。」
この短い説明の中には、PSPINCが誰に向けて、どのようなサービスを提供し、どんな価値を生み出しているのかが明確に表現されています。
たった数十秒で「なるほど、そういう会社なんだ」と相手に理解してもらえることが、エレベーターピッチの理想的な形です。
エレベーターピッチを作るときに大切なのは、相手に伝えたい情報を詰め込みすぎないことです。短い時間で話せるのはせいぜい100〜150文字程度。その中で、自分たちが誰に、どんな問題を解決し、どのように他社と違うのかを自然に伝えることを意識します。そして、専門用語を避け、誰にでも理解できる言葉を選ぶこともポイントです。
エレベーターピッチは、会社の名刺のようなものです。初対面の相手に、自分たちの存在を印象づける最初の言葉になります。
どんなに優れた商品やサービスを持っていても、それを一言で説明できない企業は多いものです。だからこそ、日頃から自社の価値を短く伝えられるように準備しておくことは、ビジネスの成長に大きな差を生みます。
皆さんも、自分の会社のエレベーターピッチを考えたことがありますか?
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