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プログラムを作るときに考えること
プログラムを作るとき、多くの人が最初にぶつかる壁は「考えすぎること」です。実際にコードを書く前に、「こんな場合はどうしよう」「ユーザーがこう操作したらどうなるだろう」と、あらゆるパターンを想定しすぎて頭が混乱してしまうことがあります。その結果、開発が進まない、あるいは必要以上に複雑な設計になってしまうのです。
もちろん、一般公開するアプリケーションの場合は、さまざまな利用環境やユーザーの行動を想定して設計する必要があります。誰がどこでどんなデバイスを使うか分からない以上、汎用性と安定性を高める努力は欠かせません。
しかし、社内システムや業務用アプリケーションのように、利用者や運用環境が限定されている場合は話が違います。そのようなシステムでは、「どんなデータを入力して、どんな形で結果を出すのか」という基本の流れを明確にすることが最も重要です。入力と出力を明確にし、必要な中間処理を最小限に抑えることで、スムーズで保守しやすいプログラムを作ることができます。
多くのプログラマーが陥るトラップは、「完璧を目指すあまりシンプルさを失うこと」です。すべてのケースを考慮してコードを追加していくと、やがてシステムは重く、理解しづらく、変更しにくいものになります。結果的に、最初の目的であった“効率化”とは真逆の方向に進んでしまうのです。
だからこそ、プログラムを作るときには「シンプルに始める」ことが大切です。まずは最低限動くもの(MVP:Minimum Viable Product)を作り、実際の利用の中で改善していく。この繰り返しが、良いシステムを育てる最短の道だと私は考えています。
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