内倉憲一 ニュースレター Vol. 369 あなたのビジネスを「会員制」や「サブスクリプションモデル」にしなさい
2025-12-24
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あなたのビジネスを「会員制」や「サブスクリプションモデル」にしなさい

安定した収益、強い顧客ロイヤルティ、そして長く続くビジネスを目指すなら、単発の売上に依存する考え方は捨てるべきです。これからの時代に必要なのは、会員制やサブスクリプションという発想です。

現代の成功している企業は、商品やサービスそのものを売っているのではありません。「利用する権利」や「関係性」への参加を提供しています。

Costcoは商品販売で大きな利益を出しているわけではありません。Amazonも一回一回の購入に依存していません。どちらも中核にあるのは会員費です。これによって、毎月・毎年の収益がある程度見えるようになり、経営判断が格段に楽になります。

サブスクリプションモデルは、不安定な売上を安定収入に変えます。「今月は売れるだろうか」と心配する必要がなくなり、採用、投資、サービス改善を計画的に行えるようになります。

会員制は顧客の行動も変えます。お金を払って参加した人は、その価値を回収しようとします。その結果、利用頻度が上がり、価格比較をやめ、自然と離れにくくなります。会費は単なる料金ではなく、心理的なコミットメントなのです。

ポイントや割引だけの従来型ロイヤルティプログラムとは違い、会員制は本気の顧客だけを残します。安さだけを求める顧客は離れ、価値を理解する顧客が集まります。これはビジネスにとって非常に健全な状態です。

また、サブスクリプションにすることで、価値を束ねて提供できるようになります。単発のサービスではなく、継続的なサポート、限定情報、優先対応、定期アップデートなどを通じて、顧客は「結果」ではなく「関係性」を購入するようになります。

このモデルは大企業だけのものではありません。コンサルタント、士業、ITサービス、コンテンツビジネス、地域密着型の事業でも十分に成立します。大切なのは、月額や年額の料金に見合う明確な価値を提供することです。

目的は値上げではありません。賢く課金することです。

もし今も単発取引だけに依存しているなら、あなたのビジネスは毎月ゼロからスタートしているのと同じです。会員制やサブスクリプションにすれば、ビジネスは「続く仕組み」になります。

一度作り、継続して届ける。
あなたのビジネスを、会員制にしなさい。

 





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