
内倉憲一 ニュースレター Vol. 371 のサムネイル
私の経営方針
起業してから38年が経ちましたが、今でも変わらず続けていることがあります。
それは、会社の経費を1セントたりとも見逃さないことです。
売り上げは、自分一人の努力だけではコントロールできません。景気、為替、競合、顧客の事情など、外部要因に大きく左右されます。どれだけ頑張っても、思ったように伸びない年もあります。それが現実です。
しかし、経費は違います。
経費は「自分たちの意思」でコントロールできます。
ただし、ここで忘れてはいけないことがあります。
必要な経費は、きちんと使わなければならないということです。
経費管理とは、どこにもお金を使わないことではありません。必要なところにお金を使わず、ただ削るだけでは、会社は成長しません。それは経営ではなく、単なる萎縮です。
大切なのは判断です。
- それは投資なのか。
- 本当に必要なのか。
- 今使うべきなのか。
不要なところ、無駄なところにお金を使う必要はありません。しかし、必要なところには迷わず使う。この線引きを誤った瞬間、経営は崩れ始めます。
そして、これはお金だけの話ではありません。
時間もまったく同じです。
時間の無駄は、お金のロスと同じです。意味のない会議、目的のない打ち合わせ、決断を先送りする時間。これらはすべて、目に見えない経費です。しかも、時間はお金と違って取り戻すことができません。
ただし、私は会議そのものを無駄だと考えたことは一度もありません。
なぜなら、会議で本当に大切なのは、議題そのものではないからです。
会議の価値は、その場で何が話されたかよりも、その話に対してスタッフやマネージャーがどう反応するかにあります。誰が真剣に聞いているのか、誰が理解しているのか、誰が責任を持って考えているのか。それを目で見て、耳で聞く。それが会議の本質です。
だから私は、ビデオ会議が好きではありません。
画面越しでは、その場の空気、人の姿勢、行動が見えないからです。特に、カメラをオフにしたまま参加する人がいる会議には意味を感じません。そのような状態になった時、私は迷わず会議をやめます。意思疎通が成立しない場に、経営としての価値はないからです。
会議は情報共有の場ではありません。
人を見る場です。
判断力、姿勢、責任感を見るための時間です。
売り上げは結果です。
経費管理は意思です。
時間管理もまた、経営者の意思そのものです。
38年経った今でも、私はこの基本を変えていません。
この感覚を忘れたとき、会社は「経営」されなくなります。
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