内倉憲一 ニュースレター Vol. 372 LTOオフラインバックアップ導入の検討について
2026-01-14
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LTOオフラインバックアップ導入の検討について

PSPINCでは現在、ランサムウェアや不正侵入によるデータ消失リスクに備え、LTO(Linear Tape-Open)を利用したオフラインバックアップの導入を検討しています。

近年のランサムウェアは、単にサーバーのデータを暗号化するだけでなく、ネットワーク上のバックアップやクラウドストレージを先に探し出し、それらを破壊してから本体のデータを暗号化するという非常に悪質な手口が一般的になっています。そのため「バックアップがあるから安心」という従来の考え方が通用しなくなってきています。

現在一般的に使われているバックアップ方式には、いくつかの種類があります。クラウドバックアップは利便性が高く、障害時の復旧も比較的容易ですが、ネットワークに常時接続されているため、ランサムウェアにより暗号化されたデータがそのまま同期されてしまう危険があります。NASや外付けディスクによるバックアップも同様に、ネットワークに接続されている限り攻撃対象になります。

これに対して、イミュータブル(削除・変更不可)ストレージと呼ばれる方式もあります。これは一定期間データを変更できない仕組みで、ランサムウェアに強い中間的な対策として有効です。ただし、これもネットワーク経由で管理されるため、完全にリスクをゼロにすることはできません。

LTOはこの点が決定的に異なります。最新のLTO-9では1本で18TBのデータを保存でき、テープを装置から取り外せばネットワークから完全に切り離されます。物理的にオフラインになるため、どれほど巧妙な攻撃であってもテープ上のデータにはアクセスできません。銀行や政府機関、大手クラウド事業者が今もLTOを利用しているのは、この「最後に必ず残る」安全性があるからです。

PSPINCは、Dreamersiホスティング、VPS、メールサービスなどを通じて、多くのお客様の重要なビジネスデータをお預かりしています。私たちは「起きないことを願う」のではなく、「万一の際にも必ず復旧できる」体制を提供する責任があります。そのための最終防衛ラインとして、LTOによるオフラインバックアップを追加することを検討しています。

この方針について、ぜひ皆さまのご意見をお聞かせください。どのようなバックアップ体制があれば安心できるか、費用や運用面でのご要望も含めて、率直なお声をお寄せいただければ幸いです。PSPINCは今後も、皆さまの大切なデータを守るために最善の仕組みを追求してまいります。

 
 





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