内倉憲一 ニュースレター Vol. 373 対面コミュニケーションの価値 — リモート時代に私たちが失いつつあるもの —
2026-01-21
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対面コミュニケーションの価値 — リモート時代に私たちが失いつつあるもの —

メール、テキストメッセージ、Zoom、Teams、Slack…。
私たちは今、世界中の誰とでも瞬時につながれる便利な時代に生きています。仕事も会議も、移動せずに完結できます。効率もコストも確かに優れています。しかし、それらは対面のコミュニケーションの代わりにはなりません。

ビジネスの本質は「信頼」です。
そして信頼は、人と人が実際に会うことで生まれます。

対面で話すとき、私たちは言葉だけでなく、表情、間の取り方、迷い、誠実さまで感じ取ります。相手が本当に理解しているのか、納得しているのか、ただ社交辞令を言っているだけなのか。こうした微妙なニュアンスは、メールやビデオ会議では伝わりません。

リモートツールは「作業」を進めるには最適です。
しかし「関係」を築くには不十分です。
資料を送ること、進捗を管理することはオンラインでできます。でも、長期的な信頼関係やパートナーシップは、テーブルを挟んで向き合わなければ生まれません。

そして、あえて言います。
もしメールやテキスト、リモート会議だけで本当の信頼が築けるのであれば、人間は必要ありません。AIはそれを、もっと速く、もっと安く、感情もなく実行できるようになるからです。それを望む若い世代もいるかもしれません。でも、私は違います。

画面越しのやり取りだけで関係を築くのは、ビデオ通話やメール、テキストだけで恋人と付き合うようなものです。本当にそれで、深い関係が築けるでしょうか。

日本の文化では特に、「会いに行くこと」そのものが信頼の証です。時間と労力をかけて相手のもとへ行き、食事を共にする。それが「あなたを大切に思っている」という無言のメッセージになります。

リモートツールは便利ですが、人と人の距離も広げてしまいます。誤解が生まれやすくなり、相手の存在が見えなくなる。ビジネスでも、人生でも、実際に会うことの価値は、今も変わりません。だからこそ、どれだけデジタル化が進んでも、対面のコミュニケーションはこれからも必要なのです。

 
 





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