内倉憲一 ニュースレター Vol. 375 全力で振らないゴルフと経営
2026-02-04
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全力で振らないゴルフと経営

私は最近手術を受けるまで、ほとんど毎週ゴルフをしていました。
ゴルフとの出会いは中学生の頃、日本の練習場の経営者の方に「体が大きいから向いている」と言われたのがきっかけでした。そこから毎日のように練習場に通い、誰にも教わらず、ただひたすらボールを「思い切り叩いて遠くへ飛ばす」ことだけを追い求めてきました。

当時の私は、ゴルフとは飛ばすものだと信じて疑いませんでした。
20代後半の全盛期には、クラブがパーシモンからメタルに、シャフトが鉄からカーボンに変わったこともあり、下りのパー4で360ヤード飛ばしてグリーンを越えたこともあります。7番アイアンで195ヤードという感覚で打っていました。

ただし、スコアはまったく良くありません。飛ばすことしか考えていなかったからです。振り返ると、これは私のビジネスのやり方とそっくりでした。

私はいつも全力で走ってきました。スピードを落とすと不安になる。止まると負ける気がする。だから常にアクセルを踏み続ける。PSPINCを38年間続けてきた中でも、その姿勢は一貫していました。しかし、年齢と体の変化は正直です。

ゴルフでも、以前のように振ろうとすると体が悲鳴を上げる。仕事でも、無理をすればパフォーマンスが落ちることを実感するようになりました。「不安」ではなく、「無理」になってきたのです。そこで私はゴルフも仕事も変えました。

常に100%で振るのではなく、「必要なときに、必要なだけ力を使う」。それでも周囲から見れば、私はまだかなり力いっぱいやっている方でしょう。でも、すべてのショットに全力はもう必要ない。

不思議なことに、その方がゴルフのスコアは良くなりました。
力を抜くことで、方向性が安定し、ミスが減る。結果的に良い結果が出る。これはビジネスにも同じことが言えるはずです。がむしゃらに走り続けるだけが成長ではありません。どこで力を入れ、どこで抜くかを知ることが、長く勝ち続ける経営なのだと思います。

これから私は、以前のようにずっと全力では走れなくなるでしょう。
でも、だからこそ「正しく力を使う」経営に進化できる。
ゴルフがそうだったように、ビジネスもそうなってくれればいいと思っています。

 





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