世界最大の本屋さん
2026-02-19
世界最大の本屋さん

世界最大の本屋はどこか?

ポートランドにある Powell’s City of Books は、「世界最大のブリック&モータル(実店舗型)書店」として知られています。ワンブロックを占める巨大な売り場、色分けされた複数の部屋、新刊と古書が同じ棚に並ぶ独特のスタイル。中に入ると、まるで“本の森”に迷い込んだような感覚になります。
 
しかし、視点を変えると話は違ってきます。
 
オンラインを含めた「世界最大の本屋」はどこか?
答えは明らかです。
 
Amazon
取扱点数、売上規模、物流ネットワーク、配送スピード——どれを取ってもAmazonは桁違いです。もはや在庫は「無限」に近い。検索すれば瞬時に見つかり、翌日には届く。規模という意味では、Amazonが世界最大の書店であることに疑いはありません。
 
ここで面白いのは、この2つが同じアメリカ北西部に存在していることです。シアトルのAmazon、ポートランドのPowell’s。片やデジタルの象徴、片やリアル体験の象徴。
 
Powell’sは「空間」と「偶然の出会い」を売っています。
Amazonは「効率」と「最適化」を売っています。
 
どちらが本当の“本屋”なのでしょうか。
 
私は経営者として考えます。
デジタルが巨大化するほど、リアルの価値はむしろ明確になるのではないかと。効率だけでは人は満足しない。偶然棚から手に取る一冊、ページをめくる感触、店内の静けさ——それは検索では得られない体験です。
 
世界最大とは何を意味するのか。
売上か、在庫数か、それとも体験の深さか。
 
この問い自体が、今の時代を象徴しているように思います。
 
 





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