値上げの先にあった空席 — ラスベガスが示す警鐘
2026-02-20
値上げの先にあった空席 — ラスベガスが示す警鐘...

値上げの先にあった空席 — ラスベガスが示す警鐘
 
最近、ラスベガスが「ガラガラになっている」という話を耳にするようになりました。かつては世界中から観光客が押し寄せ、眠らない街として賑わっていたラスベガスですが、今はホテル代、レストラン価格、リゾートフィー、駐車料金に至るまで、あらゆるコストが大きく上昇しています。
 
企業側から見れば、コロナ後の需要回復期に価格を引き上げ、利益を最大化するのは合理的な判断だったのでしょう。しかし、短期的な収益最適化を優先しすぎた結果、顧客の「また行きたい」という気持ちを削いでしまった可能性があります。観光地ビジネスは一度の利益ではなく、繰り返し訪れてもらうことで成り立つ典型的なリピート型ビジネスです。
 
特に現在は、消費者が価格に非常に敏感になっています。航空券もホテルもレストランも、すべてオンラインで簡単に比較できる時代です。「ラスベガスは高すぎる」という認識が広がれば、人はよりコストパフォーマンスの良い他の都市へ流れていきます。
 
ビジネスの基本は、顧客との長期的な関係づくりです。短期利益を追いすぎるグリード(強欲)は、ブランド価値や需要そのものを傷つけるリスクがあります。ラスベガスの現状は、観光業だけでなく、すべてのサブスクリプション型・リピート型ビジネスにとって重要な教訓を示しているのではないでしょうか。
 
価格は上げられても、顧客の信頼は一度失うと取り戻すのが難しい。今、ラスベガスで起きていることは、その現実を静かに物語っているように見えます。
 
 





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