漆は日本発祥ではない。でも・・・
2026-05-26
漆は日本発祥ではない。でも・・...

漆は日本発祥ではない。しかし日本が極めた。
「漆(うるし)は日本の発明ですか?」
 
実はそうではありません。
 
漆の利用は数千年前の中国大陸で始まったと考えられており、その技術が東アジア各地へ広がりました。つまり、漆そのものの起源は日本ではありません。
 
しかし、日本はその技術を独自に発展させ、世界でも類を見ないレベルまで高めました。
 
蒔絵(まきえ)では金や銀の粉を使って美しい模様を描き、螺鈿(らでん)では貝殻を埋め込んで輝きを表現します。また、何度も塗り重ねて磨き上げることで生まれる深い艶や耐久性は、日本の職人技の結晶です。
 
今日、世界で最高級の漆器として評価されるものの多くは日本の漆工芸品です。
 
これは日本のものづくりを象徴する話かもしれません。
 
日本は必ずしも全てを発明したわけではありません。自動車も、カメラも、時計も、コンピューターも、多くは海外で生まれました。しかし日本はそれらを改良し、品質を高め、信頼性を向上させることで世界的な製品へと育て上げました。
 
イノベーションとは、必ずしも「最初に作ること」ではありません。
 
既にあるものを磨き上げ、誰にも真似できないレベルまで高めることも、立派なイノベーションなのです。
 
 





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