契約を決めるのは弁護士ではなく経営者
2026-06-06
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契約を決めるのは弁護士ではなく経営者

「弁護士に契約を任せると契約はできなくなる」という話をすると、「それは普通の契約だけで、M&Aや大規模投資、知的財産の案件は別ではないか」と言われることがあります。
 
確かに、そのような案件では弁護士の役割は非常に重要です。しかし、それでも最初に決めなければならないことがあります。
 
それは、「その案件をやるのか、やらないのか」です。
 
M&Aでも投資でも技術提携でも、最初に判断するのは経営者です。どの市場に進出するのか、どの会社を買収するのか、どの技術に投資するのか。その決断は経営判断であり、法的判断ではありません。
 
弁護士はその決断を実現するための専門家です。契約書を作り、リスクを洗い出し、問題を回避し、双方が合意できる形にまとめていく。その意味で、弁護士はビジネスを前進させるための重要な潤滑剤と言えるでしょう。
 
しかし、弁護士は「やるべきか、やらないべきか」を決める立場ではありません。
 
時として経営者は、「弁護士が反対したからやめた」と言います。しかし、本来それは少し違います。弁護士はリスクを説明することはできますが、そのリスクを受け入れてでも前に進む価値があるのかを判断するのは経営者の仕事です。
 
もちろん無謀な判断をしてはいけません。しかし、リスクがゼロになるまで待っていたら、ビジネスは何も始まりません。
 
経営者の仕事は決断することです。そして弁護士の仕事は、その決断をできるだけ安全かつ円滑に実行できるよう支援することです。
 
この役割の違いを理解していないと、経営者は意思決定を他人に委ねてしまいます。そして、それは経営者として最も避けなければならないことではないでしょうか。
 
 





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