ヨーロッパの猛暑とエアコンという課題
2026-07-03
ヨーロッパの猛暑とエアコンとい...

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ヨーロッパの猛暑とエアコンという課題

最近のニュースでは、ヨーロッパ各地で40℃を超える猛暑が続いていると報じられています。
 
このニュースを見ていて思い出したことがあります。
 
私は2015年7月にドイツを中心にヨーロッパを旅行しました。その時も気温は40℃を超えていました。そして何より驚いたのは、多くのホテルやレストランにエアコンがなかったことです。
 
日本やアメリカから行くと、それはとても意外なことでした。
 
日本やアメリカでは、エアコンは生活に欠かせない設備です。設置率は90%を超えると言われています。一方、ヨーロッパでは、特に北部や西部の国々ではエアコンの普及率が非常に低く、国によっては10%にも満たないところがあります。もちろん、スペインやイタリア南部、ギリシャなど暑い地域では比較的普及していますが、それでも日本やアメリカほど一般的ではありません。
 
その理由は、これまでの気候にあります。
 
ヨーロッパの多くの地域では、夏は比較的穏やかで、高温の日が続くことはあまりありませんでした。そのため、高価なエアコンを各家庭に設置する必要性が低かったのです。
 
一方、日本やアジアの多くの地域、そしてアメリカ南部では、高温に加えて湿度も非常に高く、エアコンは「ぜいたく品」ではなく生活必需品です。
 
しかし、その前提が変わり始めています。
 
もしこれからヨーロッパでも40℃を超えるような夏が毎年のように訪れるのであれば、エアコンの普及は急速に進むでしょう。
 
そこで私が気になるのは、電力です。
 
エアコンは大量の電力を消費します。家庭だけでなく、ホテル、レストラン、オフィスなどで一斉にエアコンが使われるようになれば、これまで想定していなかった電力需要が発生します。
 
気候変動への対策というと、再生可能エネルギーが注目されます。しかし、それと同じくらい重要なのが、安定して電気を供給できる発電能力と送電インフラです。
 
暑さをしのぐためにエアコンを設置することは解決策の一つですが、その裏側ではエネルギーという新たな課題が生まれます。
 
これからのヨーロッパは、「猛暑への対応」と「電力インフラの強化」という二つの課題に同時に向き合う時代になるのかもしれません。
 
 





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