「みんな」とは誰のこと?
2026-07-15
「みんな」とは誰のこと?...

「みんな」とは誰のこと?
 
議論をしていると、「みんなそう言っている」「みんなそう思っている」という言葉を耳にすることがあります。
 
しかし、この言い方では何も証明できません。むしろ、とても弱い主張です。
 
まず、「みんな」とは誰のことでしょうか。家族でしょうか、職場でしょうか、SNSでしょうか。それとも世の中全体でしょうか。少なくとも、その言葉を口にしている本人は「みんな」ではなく、一人の人間です。
 
また、「調査ではこうだった」「データが示している」という言い方も、それだけで結論が正しいとは限りません。調査対象は誰だったのか、質問の仕方は適切だったのか、サンプル数は十分だったのか、集計方法に偏りはないのか――そうした点を確認しなければ、その結果を鵜呑みにすることはできません。
 
もちろん、調査やデータには大きな価値があります。しかし、それらは考えるための材料であって、思考を止めるためのものではありません。
 
大切なのは、多数派や権威の陰に隠れないことです。
 
「みんながそう思っている」ではなく、「私はこう考える」と言えばよいのです。そして、その理由を自分の言葉で説明することが大切です。
 
自分の意見なら、自分で責任を持って語る。それが健全な議論の出発点ではないでしょうか。
 
子どもの頃、お母さんから「みんなが崖から飛び降りたら、あなたも飛び降りるの?」と言われたことはありませんか。この言葉は、「みんながやっているから」という理由だけで行動してはいけない、という大切な教えです。
 
他人の意見を参考にすることは大切です。しかし、それをそのまま自分の意見として繰り返すのではなく、一度自分で考え、「私はこう思う」と言える人でありたいものです。
 
 





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