内倉憲一 ニュースレター Vol. 404 英語で伝える、日本の言葉と心
2026-08-26
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英語で伝える、日本の言葉と心

海外で生活していると、日本についてもっと深く知りたいと思っている方が、想像以上に多いことに気づきます。寿司、ラーメン、アニメ、桜、富士山、京都の寺社などは、すでに世界中でよく知られています。しかし、海外の方が関心を持っているのは、観光や食べ物だけではありません。日本人はなぜ時間を大切にするのか。なぜ周囲との調和を重んじるのか。なぜ物を簡単に捨てず、「もったいない」と言うのか。日本の暮らしや仕事の背景にある考え方を知りたいと思われているのです。

私は英語のブログで、日本の言葉、格言、風習、歴史、そして日常の中にある日本人の考え方について書いています。英語にすると、一語では十分に説明できない日本語が数多くあります。

たとえば、「お互い様」という言葉には、誰も一人だけで生きているわけではないという気持ちが含まれています。困ったときには助け合い、いつか立場が変われば自分も助けてもらうかもしれない。そのような相互の理解があります。「急がば回れ」は、急いで結果を求めるよりも、確実な道を選ぶほうが、結果として早く目的に着くことがあるという教えです。これは現代のビジネスにも通じる考え方です。

また、「粋」「義理」「人情」「空気を読む」「諦める」といった言葉も、単純に英訳するだけでは本来の意味が伝わりません。言葉が生まれた背景や、今の日本でどのように使われているかを紹介すると、海外の読者から多くのコメントをいただきます。日本では当たり前と思っていたことが、海外の方には新鮮な発見となり、自分の仕事や人間関係を考えるヒントにもなるようです。

もちろん、日本人が皆同じ考えを持っているわけではありません。地域や世代、個人によって価値観は異なります。それでも日本語の中には、長い時間をかけて受け継がれてきた知恵と、人との関係を大切にする心があります。

これからも英語を通して、日本の言葉と心を海外に伝えていきたいと思います。それが日本への理解を深め、国や文化を越えた会話のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

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