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2025-08-17
アメリカの大学を卒業して最初に就職したのは、日本コンピューターサイエンスという会社でした。当時はオフィスのデスクでタバコを吸うのは当たり前で、机の上にコンピューターが置かれていることもありません。海外とのやり取りに使っていた通信手段は、メールでも電話でもなく「テレックス」でした。今ではほとんどの人が知らない言葉かもしれません。 テレックスとは、紙テープを使って稼働するテキスト送受信システムで...

2025-08-16
多くの個人企業は「創業者個人の利益」を目的に運営されていると思います。実際、私が会う弁護士や会計士の方々も、私の会社の経営の仕方にはあまり賛同されないことが多いです。その理由は、私のやり方だと「会社に資産が集まる」ようにしていて、創業者である私個人に簡単に資産が移らない仕組みになっているからです。 一般的には、創業者が会社を育ててある程度の大きさにしたら「売却」することを目的にしている場合が...

2025-08-15
あなたの製品やサービスを、定額制にしてみませんか? まずは、製品やサービスを分かりやすいパッケージにまとめましょう。お客様が「何が含まれているのか」「料金はいくらか」「どんなメリットがあるのか」をひと目で理解できる形にすることが大切です。 そのパッケージができたら、定額制(サブスクリプション)として提供してみましょう。このモデルは、お客様にとっては毎回注文する手間が省け、ビジネス側にとっ...

2025-08-14
商品やサービスの価格を決めるとき、私は最低でも3つの選択肢を用意するべきだと思っています。日本では昔から「松・竹・梅」というやり方がありますよね。グレードを3つに分けて、お客様に自分に合ったものを選んでもらう方法です。 ただ、3つ用意しても一番下の「梅」を選ぶ人はあまりいません。逆に、一番上の「松」を選ぶのは、本当にその内容が必要な人だけです。 でも、選択肢が多すぎるのも考えものです。特...

2025-08-14
私が1987年に今の会社を立ち上げて、最初に外部からいただいた仕事は、本の翻訳でした。その本のタイトルは『Inside IBM PC』で、著者はあの Peter Norton。原稿を受け取り、当時使っていた Macintosh コンピューターで翻訳を進めました。 もっとも、この本は小説のような読み物ではなく、いわば辞書のような内容。記号や数字の羅列を、日本語でわかりやすく解説する作業が中心で...

2025-08-14
起業家へのメッセージ:失敗は終わりではない 子供の頃から「みんな同じ」「誰かが特別優れているわけではない」という考え方のもと、失敗を失敗と見なさない教育を受けてきた人たちが、今では社会人として活動しています。こうした環境で育った人は、努力や結果の差を受け入れることに慣れておらず、負けることの意味や、そこから立ち直る経験を積んでいません。もしこのような考え方を持ち続けているなら、会社の経営者には向...

2025-08-13
学校で学ぶビジネス、本当に役に立つのは?学校で学ぶビジネス分野の中で、経営者や起業家として本当に役立つのは、経理や会計、資産運用といったお金に直結する知識ではないでしょうか。数字の管理や資金の動かし方を理解していなければ、どんなに良いアイデアや商品があっても事業は長続きしません。 一方で、マーケティングやビジネスアドミニストレーションといった科目は、企業の中で誰かの下で働くのであればある程度...

2025-08-13
ソーシャルメディアには人が来るのに、なぜホームページには来ないの?これは多くの企業が抱える悩みのひとつです。SNSでは投稿するたびに「いいね」やコメントがつき、多くの人の目に留まるのに、自社のホームページにはほとんどアクセスがない。これは一体なぜでしょうか? 理由はいくつかありますが、大きく分けて以下のような点が挙げられます。 1. SNSは“通り道”、ホームページは“目的地” SNSは、ユーザー...

2025-08-13
経営者に皆さんへ:経営判断の難しさと向き合い方 経営者として何かを判断しなければならない場面で、常に「何をすべきか」が明確にわかっているわけではありません。正直なところ、わからないことのほうが圧倒的に多いと思います。 では、そういう時どうするのか。私は「今の自分に何ができるのか」というリストを頭の中で作ります。そして、その中から最も良いと思えるものを選び、判断することが多いです。 その判...

2025-08-12
会社にいくらお金があれば「安心だ」と思えますか? 私が会社を始めた頃、本当にこの会社がやっていけるのか、自信がありませんでした。それでも仕事を続ける中で、さまざまな人と知り合い、いくつものビジネスが形になり、少しずつ会社にお金が残るようになってきました。 その時にいつも思っていたのが、 「たとえ仕事がなくなっても3ヶ月ぐらい耐えられる資金があれば安心だ」ということです。ただ、ここで重...